日本の社会ではまだまだ、休みなく働くことが美徳として扱われることがあります。忙しいことを自慢している人も、周りにいるでしょう。毎日のように残業し、休日も出勤し、疲れていることに安心感と充実感を覚える、という人は多いです。しかし、今後のIT業界で活躍するためには、このような働き方はあまりおすすめできません。

最新の研究では、休養の不足が生産性を下げることが分かっています。十分に休んでいない脳は、十分な記憶力を発揮できないし、集中力も低下します。その結果、いつも1時間で完了する仕事に2時間も3時間もかかってしまうのです。また、精神状態も不安定になり、イライラしやすくなります。チームの誰かの機嫌が悪い時に、こちらの集中力がそがれたり、やる気が出なくなったりしてしまうことは、経験済みの人が多いでしょう。自分だけでなく組織全体にも悪い影響が出るのです。疲れている体に鞭を打って働いても、失うものの方が多くなるのです。

休日には、十分な睡眠と、仕事以外のアクティビティを行うべきです。まず、十分な睡眠の重要性は言うまでもありません。睡眠の質は人生の質を決めます。充実した人生を送るうえで、良質で十分な睡眠は欠かすことができないものなのです。

とはいえ、1日中眠ることはできないでしょう。できるならかまわないでしょうが、起きて何かをしたいと思う人がほとんどです。そんな時は何かしらのアクティビティを行いましょう。できる限り仕事とかけ離れたものが良いので、体を動かすものがおススメです。休日の質が、平日の仕事のクオリティーにつながるのです。