IT業界は、ただがむしゃらに働けば評価してもらえる世界ではありません。ITという分野の性質上、感情論よりも合理性を重視し、プロセスよりも結果を大事にする人が多いからでしょう。逆に言うと、結果さえ出していれば、無駄なやる気アピールや上司を納得させるための残業をする必要はない世界なのです。効率よく仕事をこなし、最小限の力で成果を出すのが、IT業界で活躍するコツなのです。
効率を上げるためには、スケジュール管理が欠かせません。会社に言われるがままに働くのではなく、自分で予定と段取りを決めて働きましょう。具体的な方法としては、タスクを書き出し、優先順位を決めてから作業に取り掛かることです。優先順位は自分で決めましょう。重要な仕事を先に済ますべきだ、という意見と、小さい仕事を先に片づけなければ重要な仕事に集中ができない、という意見があります。これは人によるので、どちらも試してみて、自分の合っている順序を見つけるべきでしょう。
スケジュールを決める際に気を付けておきたいのが、「時間配分だけでなく、体力の配分も考える」ということです。時間と同様に、体力も限られた資源です。24時間あるからと言って、24時間ずっと働けるわけではありません。若いころはそれでも通用したかもしれませんが、その働き方を一生続けていくことはできません。どれくらい働けば、体力が底を尽きるのかを、把握しておきましょう。そして底を尽きたときに、どれくらいの時間があれば回復できるのかも把握しておけば、その後の予定を立てやすくなります。